【読書】ワクチンX。
読書、というカテゴリーの記事を書いたのは、8月の話でした。
それから5か月。ちゃんと読書、続けてますよ~。
毎週の図書館通い。そして「今月の1冊」を決め、本屋さんで購入。
読みたい本は膨大だけど、際限なく買うことはできないから、ね。
さて、せっかくカテゴリーがあるので。
読書感想文…というほどのものではないけど、少し記録を残していこうかな。
今回は「ワクチンX」という小説です。
小説、久しぶりに読みました。
図書館の、返却されたての本が置かれている棚を覗くのが好きで。「他の誰かが借りるほど面白い本」置き場ですもんね、あそこって。今回も覗いてみたところ、この「ワクチンX」が置かれていました。
≪あらすじ≫
未来の話。性格を変更できるワクチンが完成して、20年。最初の接種者の、ワクチンの効力が切れてしまう年なのに、ワクチンに必要な材料の1つが死滅(原因不明)。なんとか再度ワクチンを作りたい、創業者の社長(ワクチン接種者)。そして、人格を自分の思い通りに変更した人間たち(ワクチン接種者)が、ワクチン切れで一体どうなってしまうのか・・・
面白かったです。社長が女性なのですが、ワクチン接種第一号でもあり。どのような立場になるのか、この話はどうなるのか、この人たちはどうなってしまうのか。純粋に楽しむことができました。
そもそも、自分の持った性格を薬ひとつで変えちゃうなんて、面白いような怖いような。でも、まったくありえない話ではないのかなぁ。精神科の領域も、劇的ではないけれども性格に影響を与える部分があると思います。
この本を読んで一番強く思ったことは、「自分の決断を大事にしよう」ということ。
この物語の登場人物は、様々な決断に迫られます。新しくできたこのワクチンで、性格を変えるか変えないか。ワクチンを接種した人も、20年でワクチンが切れて、その後再度接種するかどうか。社長は、会社をどうするか、材料が死滅したことを公表するか、等々。その全ての決断を、登場人物たちはひとつずつ行っていきます。
どんな性格でも、決断はしなければいけない。その決断を、自分で責任もって実行していく。そうやって、人生を一歩ずつ歩んでいくんだなぁ。なんて、しみじみと思いました。
また次回も、面白い本と出会えますように。