のんびり仙台。

仙台でのゆったりとした生活の、お話。

英国王のスピーチ。

※誤字を修正しました
×聴覚療法士→○言語療法士

以前から気になっていた、英国王のスピーチという映画を観た。

英国の皇太子が、吃音を治すべく言語療法士と二人三脚で努力し、遂に国王としてスピーチをする…というお話。以下、ネタバレになるかも。


皇太子「吃音を治すぞ!言語療法士さん、よろしくお願いします!」
言語療法士「わかりました!共に頑張りましょう!」
2人「治ったぞー、やったー!」

…という話では、無かった。そりゃそうだ。人間、そんなに単純じゃない。

吃音」というのはただの症状でしかなく、その影に皇太子が抱える闇があった。言語療法士は、皇太子の心を解きほぐそうとするが、王族が他人、ましてや平民に心を開くのは、非常に難しい。言語療法士は皇太子の友として、心の距離を縮めようとする。心を解放することで、吃音の症状は減っていく…

映画を観て、思ったことは「王でも、病む。王でも、苦しむ。王でも、自信がない。」ということ。王も、1人の人間なのだ。

私も、病む。私も、苦しむ。私も、自信がない。それを全て、受け入れよう。人間として、背負って当然のことなのだ。そして、心を開いて原因と向かい合えば、症状は改善されるのだ。

言語療法士は、カウンセラーの役割も兼ねていた。アメリカでは、何か心のトラブルを抱えた時に、すぐカウンセリングを受けるのが一般的で、日常的らしい。日本では心が病むまで、カウンセリングを受けることはあまりない。病む前に、カウンセリングを受けて心の状態を整理できれば、人生はもっと歩みやすくなるだろう。

吃音以外にも、心の状態が身体に現れる事象は色々ある。見逃さずに、適切な対応が出来るといいなぁ。

王の役の役者さんは、見事だった。過去の心の闇と現在の不安が吃音として現れるも、威厳のある立派な男性を演じるって、難しいと思う。言語療法士の役は、ちょっと自分の中では消化不良。なんか、こう…多分英国という国の背景が掴みきれてないんだろうな(私が)。英国に住むオーストリア人という設定だし。オーストリアの背景も、わからないしね。

外国の本や映画は、その文化や背景がわからない為に理解できないことも多い。ジョークがわからない、とかね。好きだけど、難しいなぁ。

話は脱線したけど。英国王の「王」としての姿ではなく、「人」としての姿を観れて、面白かったです。